させぼの歩き方≪佐世保のトレッキング・カヤッキング・サイクリング情報サイト:させぼエコステイ≫
トレッキング
ウォーキング
カヤッキング
平戸往還
サイクリング

冷水岳から長串山公園まで

冷水岳から長串山公園まで


 
No.6

冷水岳公園〜長串山公園


取材日:

深呼吸せずにはいられなくなる清涼感漂うエリアです。

澄んだ空気に包まれて歩くほどに心がほぐれていくようなコース。


北九十九島の景観

小佐々町は合併されて今は佐世保市の一部である。海岸線が入り組んだ海辺の町のイメージがあったのだけど、今回歩いてみて、広大な台地を持った地域だと改めて知った。緩やかな台地が続いて、海に臨む手前でガクンと落ちている。そこが標高303mの冷水岳だ。北九十九島を望んで、切り立つ岩の上から見下ろす緑の入り江の眺望は実に素晴らしい。今回の『佐世保の歩き方』は、吉居博文さんにガイドしてもらい、冷水岳公園の駐車場から歩き出した。

まず九十九島を望むビューポイントを探して公園内を散策する。松林の中に小道が巡っている。途中、見事な落ち椿を見た。この辺り、春にはツツジ、夏にはアジサイが彩り、春・秋には渡り鳥の観察ポイントとしても知られる。

平戸生まれの詩人、藤浦洸氏の詩碑があった。

「この空の下

この海の上

冷水岳の頂に立ち

天と地との和

ここに極まるを見る

ここちよし

この永劫を見はるかすひと時」

ふるさとを愛でる心が素朴に書かれている。西海の自然美を謳った『西海讃歌』と同根の歌である。

芝生広場の上にある展望台から360度の景観を楽しんだあと、公園をあとにした。しばらく稜線伝いに続く舗装された道を歩くことになる。30分ほど歩いて行くと、『大観山』を示す道標があった。左に曲がってしばらく歩くと、『大観山登山口』の標示がある。草が茂っているが、緩やかに登る石畳の道になっている。山頂はすぐそこだ。373mとこの辺りでは一番高いのだけど、木々が茂って眺望はない。『長崎要塞区域標』と刻んだ石柱が立っていた。戦時中には要塞地帯だったのである。

大きな岩があちこちにある。この辺りは散策道が整備されていて、スダジイやツバキの照葉樹の林を歩くのは、春が深まると気持ちいいだろう。すぐ近くの『天狗岩』からの眺望も素晴らしかった。少し道を下って、尾根筋にある岩場で昼食をとることにした。

舗装道に戻って下って行くと、西海国立公園記念の碑があった。その谷の下に灌漑用の『二ツ石池』がある。まだ春浅く芽吹きを待つ木々の中で、黄色い花をつけるアオモジが目を引く。ふと見ると、オガタマが小さな花を付けていた。

少し下ったところで左に折れると、長串山公園に続く道だ。谷間の道を下る途中でウグイスのさえずりを聞いた。やがて景色が開けると、北九十九島がすぐ近くに見えた。4月から5月にかけて赤やピンクの10万本のツツジが斜面を覆うように彩る。「この永却を見はるかすひと時」を楽しんだ山歩きだった。


write:有限会社ライフ企画社・小川照郷



より大きな地図で コース6 冷水岳〜大観山〜長串山公園 を表示

tsutsuji長串山公園

4月から5月にかけて「つつじまつり」が開催される長串山公園。10万本のつつじが山の斜面を赤く染めて、目の前には北九十九島の緑が散らばる。夕陽も美しいスポットだ。

20829本土最西端碑

小佐々町の神崎鼻にある本土最西端の碑。

北緯33°12′51″
長串山公園東経129°33′18″

青い海がパノラマで広がる。向こうに見えるのは平戸島

20829

冷水岳公園展望台

九十九島の風景は 南と北ではまったく異なる。丸く穏やかな姿を見せる北九十九島の光景がよく見える。アジサイとツツジが綺麗な公園である。

30888オガタマの花

モクレン科の常緑高木で、昔から神前のお供えに使われ、招霊(おぎたま)が転じてオガタマになった。2月中旬〜3月に甘い香りの可憐な花をつける。

冷水岳は典型的なメサ地形

海から見る冷水岳は台形になっている。玄武岩の台地で、柱状節理に沿って約70mの垂直な断崖を形成する、典型的なメサ地形だ。山裾の堆積岩は新第三紀の泥岩や砂岩で構成されて、浸蝕されている。メサとは、硬いとことろ柔らかいところの差別浸食によって出来るテーブル状台地のこと。

キーワード: