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九十九島を眺望して石岳と赤崎岳に登る

九十九島を眺望して石岳と赤崎岳に登る


 
No.4

西海パールシーリゾート〜石岳〜赤崎岳


取材日:

九十九島を望む二つの山に登る企画。映画「ラストサムライ」のオープニングで九十九島の撮影に使われた展望台がある石岳。赤崎岳は、佐世保港も見える穴場スポット。


九十九島を眺める二つの山 

九十九島を望む二つの山に登ろうと企画した。まず西海パールシーリゾートから歩きだす。石岳の裾の住宅地の坂を進むと、採石場のあとが九十九島を借景とする住宅地となっている。ここから石岳に登れればいいのだが、そうはいかないようだ。動植物園の塀沿いに進んで、石岳の展望台を目指した。

石岳展望台は人気のビュースポットで、ハリウッド映画『ラスト・サムライ』のファーストシーンはここで撮影された。日本を代表する風景ということだろう。光る海に浮かんだ島影はいつも美しい。

振り返ると、小さな富士山のような赤崎岳がある。別名、愛宕山とも呼ばれている。山裾には戦国時代、赤崎伊予守の山城があった。市街のどこからでも望める山だが、登る人は意外と少ない。道を戻ってバス通りを歩く。船越への道と合流する少し手前から、細い道に入った。神社の裏手にマキノキの巨樹を見つけた。辺りが古くからの住居地だと想像出来る。さらに辿る途中にも、ヤマモモの老樹を見かけた。幹は空洞になっていて人が入れるほどだ。

『赤崎岳登山口』の標示を見て、いよいよ登山だ。竹林がやがてアラカシやヤブニッケイの高木となる。樹皮がまだらに剥げたカゴノキがやけに目についた。斜面をジグザグに登っていくと、登山道のサクラ並木の間からSSKのドックが見えた。さながら近代化遺産の風景だ。干尽の埠頭や前畑の弾薬庫など、いつもは見ない角度で佐世保港が一望できる。

途中から西の斜面に続く山道を辿ることにする。鬱蒼と木々が茂った様子は、奥深い山に入り込んだ気分にさせる。山頂近くは大きな安山岩がゴロゴロしていた。その岩と岩の間をくぐり抜けて頂きの広場に出た。テレビ電波塔の背後に、『軻遇突智神社』があった。

赤崎岳は愛宕山とも呼ばれる。軻遇突智命(かぐつちのみこと)、別名火産霊神(ほむすびのみこと)は火の神で、愛宕神社の祭神である。これが愛宕山の謂れなのだろう。

山頂から眺める九十九島は、光に染められた縮緬のようだ。早春になると、この島々の上をツルが北上する。

 


write:有限会社ライフ企画社・小川照郷

距離 7.2km

標高差 249m

始点標高 0m

累積標高(+) 413m

累積標高(+) -164m



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マキノキ(マキ科)

常緑高木。成長が遅く、庭木として根強い人気。平戸の亀山城のマキ並木は樹齢400年を超える大木だが、赤崎岳の麓にあるのも負けてはいない。

ヤマモモ(ヤマモモ科)

成木は20mにもなる高木。幹は太くなると多数の楕円形の模様があり、灰白色の樹皮に覆われる。古くなると縦の裂け目がでることが多い。雌雄異株で、6月ごろ黒赤色の実を結ぶ。

カゴノキ(クスノキ科)

樹高10〜15mの常緑高木。樹皮が鹿の子まだらに剥げ落ちることからこの名前がある。森の中でひときわ目に付く。

佐世保港と九十九島

赤崎岳に登ると東に佐世保港、西に九十九島が見える。近代港湾都市と、太古のままの自然が同時に眺められるのだから、こんな場所はほかにない。

佐世保港は明治期に海軍鎮守府の開設によって出来た。建設委員長は初代鎮守府長官にもなった赤松則良。SSKがある立神繋船池は日露戦争当時に吉村長策によって立案され、真島健三郎技師によって設計、施工された。海に突き出ていた立神鼻と大蛇島、小蛇島を結んで巨大な繋船池を作ろうというもので、大正5年に完成した一大国家プロジェクトだった。蛇島は、赤崎伊予守と白縫姫の伝説がある島だ。いくつもの島を埋めてドックや埠頭が造られたのである。かつては佐世保湾内も、九十九島のような風景だったというわけ。

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