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市役所から山祗神社を通って早岐まで

市役所から山祗神社を通って早岐まで


 
No.19

佐世保市役所〜早岐(はいき)


取材日:2009.10.01

国道のある表通りから一本奥に入っただけで漂ういにしえの香り。

たった一本道を隔てるだけで広がる別世界。
騒音も消え、緑も深く、日常生活の中でふらっとタイムスリップを楽しめるウォーキングコース。

市街地を通る江戸時代の道

水道局の裏から歩き始める。西光寺の下を歩くと、『役夫死者の碑』に出る。明治の鎮守府建設で亡くなった人夫たちの慰霊塔だ。慶応3年(1867)に『相神浦郡代役所』が置かれた家屋の裏を通り、谷郷町から登り坂となって宮地嶽神社へと続く。道傍に『猿田彦』がある。旅の安全を守る神様だ。

名切谷に下りて旧櫨山へ。裁判所の横に石段の小道が残る。体育文化館前を通り、小佐世保川に架かる松川橋を渡る。ここからだらだらの『峰坂』である。息を切らして一気に山祇町まで上がった。

山祇神社には椋の巨樹があり、ここも猿田彦が祀られていた。山澄中学校の脇を進んで行くと『山祇駕籠立場』だ。殿様の駕籠が休息した所で、昔は家もなく一望できただろう。それから『緑坂』を下り、また坂を登ると『藤原一里塚』がある。

国道35号線をまたぐ藤原歩道橋を渡って、福石トンネルの上で左に折れる。鉄道沿いに進んで大宮からの県道と合流した。やがてガードを潜って西龍橋に出た。

日宇では『岡の辻』を通っていたようだが、いまは消えている。国道を横切って裏道に入った。松川橋を渡り、踏み切りを越えて古い家並みの道を歩いた。さらにバス道を通ることになるけど、さつき台を通る道が昔はあったようだ。ようやく昭和45年の国道拡張工事まで榎茶屋が残っていたという『脇崎一里塚』に着いた。

線路を横切って旧大塔新田へ向かう。それまで聞こえていた騒音が消えた。わずかに国道から逸れただけなのに別世界だ。山沿いに進むと榎の巨木があった。古井戸の跡も残る。旅人はここで涼をとったことだろう。

コスモスの野道を歩く。まったく旅気分だ。驚くほど古道が残っている。自動車学校の裏から急傾斜を登ると、鬱蒼とした竹林が続いた。山道を歩く旅人の寂しい心が判った。高速道に突き当たった。脇に続く道を下ると『御用鯉御囲池』がある。早岐本陣の殿様に鯉料理を出すための養殖池だ。

それから若竹台の住宅地を抜ける。ここにも『上倉駕籠立場』跡が。さらに上倉を過ぎて国道に架かった陸橋を渡り、徳丸の墓地を通って早岐へ。すり減った砂岩の敷石がここだけ残っている。国道を越えて中町商店街まで続いている。

やっと早岐本陣跡に到着。ちょっとヘビーな散歩だった。

 

 


write:有限会社ライフ企画社・小川照郷

役夫の碑」は鎮守府建設工事の慰霊碑。A(スタート):佐世保市水道局

B:「役夫の碑」は鎮守府建設工事の慰霊碑。

谷郷町では急な登り坂となっている。C:谷郷町では急な登り坂となっている。

010230D:道の真ん中に階段を刻んだ峰坂の往還道。

010240E:藤原の坂を登り切るところに「藤原一里塚」がある。

010241F:国道35号線を跨ぐ藤原歩道橋。

010242G:脇崎一里塚には昭和まで榎茶屋があった。

010245H:線路を横切ると、昔の道が残っていた。

010247I:榎の古木の根元には井戸が湧いていた。

010251J:野道を散策しているようなのどかさ。

010259K:竹林の中の鬱蒼とした道。

010261L:御用鯉御囲池がひっそりと残っている。

010265M:上倉から徳丸に登る道。

010272N:すり減った砂石の敷石に時間を感じる。

10278O:村上病院が早岐本陣跡だ。

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距離:約13km

累積標高(+):329m

協力:「平戸街道ネットワークの会」

※距離・累積標高・ルートデータはカシミール3Dにて地図を目視でプロットしたルートを元に編集しています。正確ではありませんのでご了承ください。



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佐世保鎮守府のころ

明 治 2 2 年( 1 8 8 9 )、海軍の鎮守府が開設されたことで佐世保は西海の寒村から大変貌を遂げる。 この写真は明治23年に上野彦馬が撮った佐世保鎮守府の風景。 山は切り開かれ、海は埋められ、それまで山間を平戸往還は通っていたが、戦車が通るための広い道が平地に作られる。 それ以 来、平戸往還はすっかり忘れられていく。

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