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平戸・佐世保・西海 海岸線をつないで海の道

平戸・佐世保・西海 海岸線をつないで海の道


 
No.23

1日目:佐世保港〜(フェリー)〜平戸〜田平〜佐世保

2日目:佐世保〜(フェリー)〜横瀬港〜西海〜大島〜(フェリー)〜佐世保


掲載日:2012.3.25

自転車ブームの昨今、坂の町・佐世保でもスポーティなサイクリストの姿をよく見かける。走り慣れると、長距離を走ってみようと思うのは当然だろう。佐世保から平戸、西海と、海を眺めながら走るサイクリングコースを紹介しよう。

地元をよく知るベテランサイクリストらが考案したコース。自転車歴19年で、アメリカ縦断なども経験している橋口久さんと一緒に探ってみた。


 大村湾を眺めながら走る。
 
 船越展望所から望む九十九島
 腰を上げてペダルを踏む
雪浦を出て、坂を登ってひと休み。
横瀬浦に向かう「せがわ」船上にて
弓張岳展望台から佐世保の街を望む

海から辿る教会群…平戸の歴史が一つになる感動ロード

 

万津の『新みなとターミナル』から高速船で平戸の前津吉港へ。海から平戸に上陸する感覚がなんとも新鮮だ。ここからすでに起伏に富んだダイナミックなコースが始まる。

「先人たちも船で来て、後は二本の足で目的地を目指しました。自転車を漕いでるのも二本の足。走っていると、不意に目の前に教会が現れる。その度に平戸の歴史を自らの足で辿っているような感慨深い道のりでした」

前津吉港から木ヶ津教会、紐差教会、キリシタン資料館、そして宝亀教会などを巡って走る。

その前に、平戸島の複雑な地形を楽しもうと、根獅子の浜の海岸や、険しい姿を見せる礫岩を望みながら走った。

川内浦に出てから市街地へ向かう。坂を下って前方に見えてくる平戸城の姿は、まさにコースのクライマックスだ。サイクリストたちは平戸大橋からではなく、海から辿ることで平戸の歴史・文化がより異国情緒豊かに感じるツーリングとなった。

 

ハードな坂道の後に絶景 自転車速度で見る佐世保らしさ

 

エッ!! 日野町から弓張岳へ登るの?

「自転車乗りってマゾヒストですからね」と微笑む橋口さん。あの急な勾配を休憩をはさみながらだが、ペダルを踏み、ギアをチェンジして鵜渡越まで登った。流れる汗が壮快だ。頂上に到達したときの達成感は、山頂を極めた登山家のような気分だった。

弓張展望所から見る佐世保市街は素晴らしい。深く入り込む港の風景が逆光線に浮かぶ。九十九島の絶景を眺めながら、橋口さんに自転車の魅力を尋ねた。

「車や歩行と違う速度です。目に見えることと感じることが一番吸収しやすい速さなんです」

あんなに苦労して上った坂道をあっという間に下降する。造船所を望むSSKバイパスから米軍ゲート、ニミッツパークへの行程は、他県から参加したサイクリストにも評判だった。地元の人が思っている以上に、佐世保的な光景なのだ。三浦教会を眺めて佐世保駅前にゴールした。

 

森の木漏れ陽と潮風を受けながら走る西海ロード

 

『新みなとターミナル』から『せがわ丸』に乗って、かつて南蛮貿易の地だったという横瀬浦へ上陸した。左手に大村湾を眺めながら、『県民の森』へ向かって走って行く。木漏れ陽を浴びながらペダルを漕ぐと、森の中に隠れるようにある『音浴博物館』に到着した。いろんな時代、ジャンルのレコードを15万枚も所蔵する癒しのスポットだ。蓄音機で音楽を聴きながらのランチタイム。

「ガイドさんがいいですね。大人の社会科見学って感じで」 そこから、トトロがいそうな森のトンネルを抜け雪浦へと下って行く。

小鳥のさえずり、川のせせらぎ、潮風を受けながら風を切る沿岸ロードなど、自然と一体になった疾走感こそ西海路の魅力だ。七ツ釜鍾乳洞を過ぎて、大島大橋を渡って、大島に到着。この大島にはトライアスロンコースもある。

 

「海からの風が気持ち良かったですね」

どのコースを走っても自然を感じさせて、潮風が頬に気持ち良かったと語る橋口さんだ。

佐世保を起点にした、海でつないだ三つのロードバイクコース。さまざまな風景と文化と歴史を垣間みて、新鮮な気分にさせてくれたツーリングだった。


write:有限会社ライフ企画社
させぼの歩き方
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エメラルドグリーンの海、
白い浜が広がる根獅子の浜 

宝亀教会

横瀬浦に「せがわ丸」で着いた。

角力灘を眺めながら走る。

田平天主堂も鉄川与助の建設である。

平戸の町には古い建物が残って懐かしい気分になる。

長串山公園から北九十九島が美しい。

展海峰から南九十九島を望む。

大島大橋を渡る

西海パールシーリゾート

ヒルクライムコ−スを満喫。西海市は上り下りとさまざまに楽しめる。

慈眼桜が咲く

□平戸島の南西部、木ヶ津教会の近くに樹齢約140年の『慈眼桜』がある。幅20m、高さ15m、幹回り4mの枝を広げて咲く。背後には名前の由来となる慈眼岳がある。

□この地区は明治中期に黒島、外海、五島より開拓者として移住して来たキリシタンが多い。信仰の自由が認められたころと樹齢が近いことが、なにかを物語るようだ。

西海パールシーリゾート

□九十九島の情報発信基地として1994年に『西海パールシーリゾート』がオープンした。クラゲ館やイルカショーもやる水族館は、海の自然を学び、遊覧船パールクィーンが発着する施設となっている。デッキやヨットパーバーもあって、海辺の公園として親しまれている。

□九十九島の海の生態を調査して、環境保護もする第三セクターだ。毎年秋と冬にある「九十九島かき食うカキ祭り」は大賑わいだ。

教会建築と鉄川与助

□平戸市にはキリスト教の教会が数多く建って、素晴らしい景観を見せているが、生月の山田教会を始め、平戸島南西部に建つ紐差教会など、鉄川与助の建築によるものが多い。与助は上五島の新魚目町丸尾の出身の大工の棟梁で、生涯において50ほどの教会を建築している。煉瓦づくり、木造と色々あるが、この紐差教会はコンクリート造りで、昭和4年(1929)に建設された。

横瀬浦とフロイス

□ポルトガル船が入っていた横瀬浦。南蛮貿易の港として発展しかけていた永禄6年(1563)、焼き打ちにあって一夜のうちに消滅した。そのとき、のちに「日本史」を書くルイス・フロイス司祭も難にあった。この後、貿易港は長崎に移ることになる。当時の繁栄を物語るように、港の入口にある八ノ子島には白い十字架が立っている。

音浴博物館

□温泉につかってリラックスするように、音楽を全身にあびて心をほぐすのが、西海市大瀬戸町雪浦の森の中にある『音浴博物館』。小学校の分校を借りて、岡山から来た栗原さんが始めた。約10万枚のレコード、蓄音器などが集められており、好きなレコードを自分で針を落として聴くことが出来る。現代人の心を洗ってくれるようだ。(0959)37・0222

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