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御橋観音と牧ノ岳を歩く

御橋観音と牧ノ岳を歩く


 
No.7

MR吉井駅〜御橋観音〜牧ノ岳〜ながめ岩〜MR吉井駅


取材日:2010.10.22

心地良くもまだまだ日焼しそうな10月の秋の日差しの中でもここの森の緑は瑞々しく潤っていた。

理想のお肌のコンディションを表現したような森がここに。

やわらかい土の感触が足元から全身に伝わってくる。御橋観音への石段がいい具合に苔で覆われ、しっとりとした森のミストに包みこまれる感じがまたグッド。メンソールののど飴がスーッと喉の奥に広がってきた時のようなあのスーッとした空気と静けさに浸る。かつては整備されていた自然歩道もここ最近はあまり訪れる人も少なく、知る人しか知らない(?)静かな森。心静かに淡々と、ウォーキング感覚で歩くことのできるお手軽なコース。

(ただし牧ノ岳へ向かう「冒険の森」は古い木の梯子などに注意が必要。)


身近なところに自然の森 

爽やかな秋風が吹きはじめた頃、佐々川中流域のまち吉井町に、紅葉で知られる御橋観音と、豊かな森の牧の岳を訪ねることにした。まず松浦鉄道で吉井駅まで行き、そこから歩き出した。

懐しい町並みを過ぎて鉄橋を潜り、佐々川のポットホール公園に下りて行った。砂岩の河原が、浸蝕によって面白い形になっている。丸くくりぬかれた穴があちこちにある。

佐々川に架かる観音橋を渡って対岸へ。稲刈りが終わった里山の風景がのどかに広がる。しばらく歩くと左手に古い山門があって、鬱蒼とした木立の間を縫う急な石段を登りきると、そこが『御橋観音』である。途中に『お滝場』があって、不動明王などの石仏があった。

御橋観音は行基による創建という伝説もある古刹で、平戸八景の一つとして古くから知られる。寺の境内の奥に大岩があって、天井部分には天然の石橋が架かっている。その自然がなした造形に驚く。境内一帯には約40種の、暖地性の珍しい羊歯(シダ)の群落があって、昭和26年に国の天然記念物に指定されている。

その境内から『牧ノ岳自然歩道』が巡っている。鬱蒼とした森の中に歩み出すと、切り立つ岩にシダ類が茂り、杉林の中に山道が続いていた。かつて整備された『冒険の森』コースを巡って、急な坂や岩の間を進むと、『逍遥道』の記念碑がある稜線に着く。そこから東に上がる林の道を行くと、車道と交差する東口に出て、そこからさらに三角点を通って、牧ノ岳山頂(301m)まで登って行く。

下りは開けた直谷が望める舗装された道を歩く。記念碑まで戻り、そこからは西に稜線を辿った。鬱蒼とした森で、タブ、シイ、ヤブツバキなどの照葉樹が茂っている。まさに癒しの森である。

途中に『稚児神社』という珍しい社があった。さらに緩やかに下る稜線道を行くと、大きな岩があり、そこだけぽっかりと木立が抜けていた。『ながめ岩』と呼ばれる断崖の上で、そこに登ると佐々川流域が一望出来た。

傾斜する道を下って行くと、熊野神社を経て、吉井町公民館近くの車道に出た。地図で見ると狭いエリアだが、険しい地形も深い森もあって面白いトレッキングだった。


write:有限会社ライフ企画社・小川照郷

距離:9km程度
所要時間:3時間30分程度

※フィールドアスレチックのコースを歩く箇所があります。整備さていませんので足場が悪くなっています。注意して歩いてください。

※「ここから先は危険です。」という標識がある場所がありますが、公園利用者に対する警告ですので、注意して進んでください。

 

             
区間       距離 所要時間 標高差
1 MR吉井駅 ポットホール公園入口 0.8km 15分 5m
2 ポットホール公園入口 御橋観音入口 1.1km 20分 26m
3 御橋観音入口 御橋観音境内 0.4km 10分 62m
4 御橋観音境内 御橋観音石橋 0.2km 5分 14m
5 御橋観音石橋 御橋観音境内 0.1km 5分 -24m
6 御橋観音境内 逍遥道の記念碑 0.6km 25分 44m
7 逍遥道の記念碑 牧ノ岳 1.7km 45分 137m
8 牧ノ岳 逍遥道の記念碑 1.7km 35分 -137m
9 逍遥道の記念碑 稚児神社 0.6km 15分 -39m
10 稚児神社 ながめ岩 0.3km 5分 -9m
11 ながめ岩 熊野神社下車道 0.6km 15分 -74m
12 熊野神社下車道 MR吉井駅 0.9km 15分 -14m
        9km 3時間30分  


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ホトギス

ユリ科の草本。8月末から11月頃にかけて、斑点模様のある花を咲かせる。

名前の由来は,その模様が鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからくる。

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ツマグロヒョウモン

平地の草原や道端などでよく見られるタテハチョウ科のチョウ。鮮やかな色合いは印象的で、誰でも見たことのある身近なチョウの一つ。

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ツワブキ

キク科の多年草。10月ころから咲き、草丈は50cm程。厚く艶のある葉「艶葉蕗」(艶のある葉の蕗 ) か

ツワブキの名の由来と言われる。

_4御橋観音石橋

平戸八景の一つに数えられる『御橋観音石橋』は、第三紀砂岩層の浸蝕によって出来た、高さ20m、長さ30m、幅4mの天然の石橋である。まさに天の浮き橋のように素晴らしい景観を見せる。この奇岩は古くから信仰の場となったようで、御橋観音寺の創建は行基に由来するという伝説さえある。

石橋の下に祀られた石仏の周囲や岩肌には、イワタバコや珍しいシダ類が茂って、幽玄の世界を感じさせる。周りの木々は秋には紅葉となって鮮やかだ。

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【 紅 葉 の 仕 組 み 】

春から夏の時期に活発に活動する木々も、気温が下がってくると冬支度を始め、 葉柄にある養分や水分を葉っぱに運ぶ管を閉ざしてしまう。 そのため葉緑素を作る活動を休むことになり、緑色が消えていき、葉は黄色になる 。さらに葉に残った糖分が変化して赤い色に変色していくというわけである。

 

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ポットホールとは

日本語で「甌穴(おうけつ)」と書くポットホールは、川の岩床などにある円筒状の穴のこと。これは岩盤の割れ目や窪んだところに渦流が生じ、そのエネルギーで小さな浅い穴が出来始めると、そこに小石がはまってさらに穴が削られ、長い年月かかって出来上がる珍しいものだ。

佐々川の吉井町の川原一帯には、広範囲にわたって大小640ほどのポットホールが存在し、実に興味深い景観を見せている。

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